葛飾ゆかりの人 あ行

[在住期間:1941~1954]
地区:本田渋江町(現 四つ木・東四つ木・東立石)小谷野町(現 堀切)
古書店(堀切)を営みながら、執筆活動を続ける。近代作家の肉筆の日記、書簡の蒐集にも取り組んでいる。主な著書に『古本屋五十年』、『幻の「一葉歌集」』など。
略歴
- 1933年
- 東京市葛飾区本田渋江町(現在の四つ木・東四つ木・東立石)生まれ。
- 1938年
- 1935年より転出していた足立区から、葛飾区小谷野町(現在の堀切)へ転入。
- 1950年
- 極度な体調不調のため、上野高等学校を休学。そのまま中退。
- 1953年
- 昔からの読書好きが高じて、古書店“一間堂書店”を開業。
古書店を営みながら、肉筆の日記・書簡の蒐集や、かつてからの執筆活動を続けた。 - 1977年
- 『東京郊外 昭和少年懐古』を発刊。毎日新聞「夕刊ワイド」に取り上げられ、瞬く間に1000冊が売れる。
“青木書店”と店名は変わったものの、古書店は堀切の地で変わらず営業中。現在も旺盛な執筆活動を続けている。

葛飾区出身[在住期間:1952~ ] 地区:亀有
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を「週刊少年ジャンプ」で30年以上連載中。通称「こち亀」と呼ばれるこの漫画は、映画「男はつらいよ」とともに“葛飾区”を全国区とした偉大な作品。亀有地区には、さまざまな「こち亀銅像」がある。2012年、葛飾区名誉区民。
略歴
- 1952年
- 東京都葛飾区亀有で生まれ育つ。
- 1976年
- アニメプロダクション勤務を経て、型破りな警察官“両津勘吉”を主人公とする「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の読み切りを「週刊少年ジャンプ」に発表して漫画家デビュー。以来、今日まで同誌で連載を続けており、同作品はテレビアニメ化もされた。
- 2001年
- 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で第30回 日本漫画家協会賞を受賞。
- 2005年
- 同作品で第50回 小学館漫画賞審査員特別賞を受賞。
- 2006年
- 連載30周年・コミック150巻刊行・連載1450話記念となった。同年、“両津勘吉”像がJR常磐線亀有駅の北口(制服姿像)と南口(祭り姿像)に設置。
- 2008年
- “両津勘吉”像(少年像)が亀有ゆうろーどに設置された。
氏の生み出した“こち亀”と愛称されるこの作品は、その時々の流行を取り入れる作風で連載30年以上経った現在も絶大な人気を誇るモンスター作品となっている。 - 2012年
- 葛飾区初の名誉区民として顕彰された。

[在住期間:1994~2013] 地区:東金町
日本中で大人気となったNHK教育テレビのショ―トアニメ「パンツぱんくろう」の原作者。「まめうし」など人気シリーズの絵本制作を行いながら、全国各地を回って絵本ライブを開催中。葛飾区立図書館バック(子ども用)の原画になっている。
略歴
- 1964年
- 東京都三鷹市生まれ。
- 1988年
- 東京芸術大学デザイン科を卒業。
- 1993年
- 『ふしぎなカーニバル』で第14回 講談社絵本新人賞を受賞。
- 1995年
- 『はやくねてよ』で 第1回 日本絵本大賞を受賞。
- 2004年
- 原作をつとめたNHK教育テレビのショートアニメ「パンツぱんくろう」が放映スタート。
日本中で大人気となり、その原作者として一躍有名となった。 - 2006年
- CBCキャラクター“ころんちゃん”の原作を手掛け、こちらも大好評に。
- 2007年
- 人気の絵本「まめうし」シリーズがアニメ化、毎日小学生新聞で絵本風漫画『はなかっぱ』が連載スタート。
「まめうし」シリーズ・「たまごにいちゃん」シリーズ・「へんしん」シリーズ等、多数の絵本作品を生み出す他、イラスト・挿絵・漫画と幅広い創作活動を行っている。

[在住期間:1958~ ] 地区:奥戸
ミニコミ誌「ヒロシマ・ナガサキを考える」の発行人を務め、社会派女流詩人として活躍。主な句集に『狼・私たち』、『千鳥ヶ淵へいきましたか』など。
略歴
- 1933年
- 東京都生まれ。
- 1945年
- 諏訪高等女学校1年生の時に敗戦を迎える。
- 1955年
- 御茶ノ水女子大学史学科を卒業。区立中学校の社会科教師を務めながら詩作活動を続ける。
- 1956年
- 最初の詩集『日に三度の誓い』 を刊行し、注目を集める。
- 1958年
- 葛飾区に転入。
- 1961年
- 第2集『狼・私たち』で第11回 H氏賞を受賞。
- 1986年
- 第6詩集『千鳥ヶ淵へ行きましたか』で第11回 地球賞を受賞。
- 1982年
- ミニコミ誌「ヒロシマ・ナガサキを考える」の発行を始め、100号(2011.3)で終刊、合本作成。
社会派女流詩人として活躍。さらに近年は、小説・エッセーの分野でも執筆活動中である。

[在住期間:1990~ ] 地区:東金町
代表作『ネコがパンツをはいたなら』など、子どもたちに親しみやすく楽しい児童文学作品を発表し続けている。
略歴
- 1941年
- 北海道生まれ。北海道教育大学を卒業。
- 1981年
- 「あまんじゃくがやってきた」が、椋鳩十氏が審査委員長をしていた“ことともに児童文学賞”で第6回最優秀作品として選ばれたことにより同作品でデビュー。
- 1987年
- 『ネコがパンツをはいたなら』で第16回 日本児童文芸家協会新人賞を受賞。
- 1990年
- 葛飾区へ転入。朝日中学生ウィークリーで書評の連載もつとめていた。