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2024年04月

ティーンズ(YA)向けオススメの本★

このコーナーでは、各図書館のYA担当が毎月交代でオススメの本を紹介していきます。

気に入った本の書名をクリックするとその本の所蔵情報にリンクします。そこから予約が可能です。

2024年04月

『G65』

石川いしかわ宏千花ひろちか/作 さ・え・ら書房しょぼう

オススメポイント

中学2年生の貴和きわは、自分の体に、あるコンプレックスをかか えていました。
そしてそのことが原因となり、深く心が傷つく事件が起こってしまいます。
転校して叔母おばさんの家に身を寄せ、学校でも目立たないように静かに過ごす貴和を、周りの大人や、いつも貴和の一番そばにいる「なぞだれか」が優しく見守っていて…。

みなさんは、自分の体についてなや んだことはありますか?
そんな悩みを持つ人に、ぜひ読んでもらいたい作品です。

by亀有図書館図書館YA担当

『キオクがない!』

いとうみく/作   文研出版

オススメポイント

自分の名前も、家族のことも何も思い出せない!

事故にあい、病院で目を覚ますと自分に関する記憶(きおく)がなくなっていた孝太郎(こうたろう)
何も思い出せないまま退院すると、両親も弟もクラスメイトも何かを(かく)していたり、
距離(きょり)を置いているいるみたい。
そして、幼馴染(おさななじみ)のカンナから言われた「人間に初期化なんて都合のいい機能は
ついてないよ」という言葉。
孝太郎は記憶を失う前の自分が、周りの人を傷つけていたのではないかと不安に
なり始めて……。

過去に戻ることは誰にもできないけれど、誰だってやり直すことはできます。
一度立ち止まって()り返る勇気をくれる一冊です。

by水元図書館YA担当

『ある日、戦争がはじまった-12(さい)のウクライナ人少女イエバの日記-』

イエバ・スカリエツカ/著 神原(かんばら)里枝(りえ)/訳 小学館クリエイティブ

オススメポイント

ウクライナで戦争が始まってから、2年が経ちました。
これは12歳のウクライナ人の少女が、まっすぐな言葉で記した戦争の記録です。

プロローグには、こんな言葉があります。
-経験してみて初めてわかるもの、それが「戦争」だ。-

12歳のイエバが経験することになってしまった戦争では、爆発音(ばくはつおん)の中、
地下室に(かく)れ、友人とチャットで(たが)いの無事を確認し合います。

戦火から遠く(はな)れた私たちにできる第一歩として、まずはこの本を読んでみませんか。

by中央図書館YA担当