『世界は「 」を秘めている』

櫻（さくら）いいよ／著　ＰＨＰ研究所

オススメポイント

主人公の女の子、つばさは自分が本当に好きなものが分からなかった。
そんなつばさが出会ったのは、凪良（なぎら）という、綺麗（きれい）なものや可愛いものを
身に纏（まと）った男の子。

凪良とつばさはアクセサリーを試着してみたり、ネイルをしてみたり、
買い物に出かけてみたりと、好きだと思えるものを探した。
つばさは凪良と出会い、一緒（いっしょ）に過ごすなかで「好き」が分からず
重くなっていた自分の気持ちが軽くなっていることに気付いて……。

好きなものがある人にも、好きなものが分からない人にもおすすめの一冊。

ｂｙ水元図書館ＹＡ担当

『いきものとくらすための7つの約束』

今泉忠明（いまいずみただあき）／作　講談社

オススメポイント

皆（みな）さんは、ペットを飼ったことがありますか？
ペットの行動をみて「あ、よろこんでいるのかも☆」なあんて、嬉（うれ）しくなった経験はありませんか？
この本には動物学者である著者が、「いきものとくらしていくために知っておきたいこと」が７つの約束として書かれています。

もしかしたら、人間がよかれと思ってやったことでも生き物にとっては迷惑（めいわく）に感じていることもあるのかもしれませんね。
そんなことに気付かせてくれる一冊です。

ｂｙ亀有図書館ＹＡ担当

『真夜中のウラノメトリア』

神田澪(かんだみお)／著　KADOKAWA

オススメポイント

Twitterに文章を投稿(とうこう)して話題を集めている著者の神田澪さんが
新たに紡(つむ) いだ物語は「超短編連作(ちょうたんぺんれんさく) 」というもので、１話たったの140字。
どこから読んでも、どれを読んでも自由。
だけど、通しで読むと140字の短編が「大冒険譚(だいぼうけんたん) 」に早変わりする。

貧しい少年はある日、亡き父が残した「宝物」を追い求めて旅に出る。
旅はプロローグから始まり、７つの星を巡(めぐ) り、エピローグへと繋(つな) がる全９編。
星民(こくみん) の秘密を集めなければ出星(しゅっこく) できない不思議な「秘密の星」、
労働が全てAIに任された「ロボットの星」……。

星を巡った先に待っているものとは？
胸を打つ言葉の数々をゆっくりじっくり味わえる１冊。

ｂｙ鎌倉図書館ＹＡ担当