『ぼくたちはまだ出逢(であ)っていない』

八束(やつか)澄子(すみこ)／著　ポプラ社

オススメポイント

「金継(きんつ)ぎ」という言葉をきいたことがありますか？
壊(こわ)れてしまったものを漆(うるし)を使って修復し、新しく命を吹(ふ)き込(こ)む日本の伝統技法です。

母親が再婚(さいこん)し新しい家族と暮らすことになった美雨(みう)。
イギリス人の父親と日本人の母親のもとに生まれ、自分のアイデンティティに悩(なや)む陸(りく)。
中学卒業後の進路に悩む大也(だいや)。

進路、家族、いじめ…それぞれ抱(かか)えている悩みは様々だが、金継ぎを通して出逢った３人が、新たに自分たちの居場所ややりたいことを見つけ、成長していく物語。

ｂｙ【青戸地区】図書館ＹＡ担当

『ルールびっくり事典-まもれる?まもれない?-』

こざきゆう／文　カケヒジュン／絵　ポプラ社

オススメポイント

古今東西の様々なびっくりルールを集めた事典。
「雪合戦をしたら逮捕(たいほ)します」や、「住人が死ぬことを禁じる」など、
え？と思うルールでも、そこにはちゃんと理由があるようです。
気になる人は、読んでみてくださいね。
さくっと読めて、すぐに誰(だれ)かに話したくなるはず！

最後に、是非(ぜひ)ともご紹介(しょうかい)したいルールがあります。

「図書館で借りた本を返さないと１か月の禁固刑(きんこけい)」。

…どきっとしました？これは、アメリカ、ユタ州ソルトレイク市のルールです。
みなさんだったらこのルール、守れますか！？

ｂｙ四つ木地区図書館ＹＡ担当

『首取(くびとり物語(ものがたり』

西條(さいじょう奈加(なか／著　 徳間書店

オススメポイント

自分は何者なのか？
何故ここにいるのか？
過去も自分の名も覚えていない首だけの武士と童(わらし。
二人は共に名を付け合い、自分の失った記憶(きおくを求めて、共に旅することになります。
彼らの果てしなく続くとも思える旅に終わりはくるのでしょうか？
深く静かな余韻(よいんに包まれる一冊です。

ｂｙ西水元地区図書館ＹＡ担当