『しずかな魔女』

　市川（いちかわ）朔久子（さくこ）／著　 　岩崎書店

オススメポイント

中学１年生の草子（そうこ）は、学校に行けなくなってしまい、唯一（ゆいいつ）の居場所が図書館でした。
そんなある日、司書の深津（ふかつ）さんという人に出会い、「しずかな子は、魔女（まじょ）に向いてる」というメモを「お守り」として手渡（てわた）されます。
どうしてもその意味が気になる草子は、〈レファレンス―本を探す手伝い〉を図書館司書にお願いすることに。
そうして出会ったのは、「しずかな魔女」というタイトルの、正反対の２人の少女が、繰（く）り広げるひと夏の物語でした。

読み終わると、一歩前に歩き出す力が湧（わ）いてくる、やさしいお話です。
ぜひ手に取ってみてください。
 

ｂｙ水元図書館ＹＡ担当

『はじめて出会う短歌100ー短歌研究ジュニアー』

　千葉聡（ちばさとし）／編　佐藤（さとう）りえ／絵　短歌研究社

オススメポイント

５・７・５・７・７のリズムにのせて、自分の心を表現する短歌。
愛しい人を思って詠（と）んだ恋（こい）の歌、移り変わる季節の素晴らしさを詠んだ歌…。
この本では、奈良時代から現代までの短歌がたくさん紹介されています。
楽しい時、悲しい時、ふっと思い出す歌があるかもしれません。
１３００年以上も前から受け継がれてきた短歌を、ぜひ味わってみてくださいね♪
 

ｂｙ亀有図書館ＹＡ担当

『じつは食べられるいきもの事典－「食べる」とは人間の歴史そのもの－』

　松原（まつばら）始（はじめ）／著　 伊勢（いせ）優史（ゆうじ）／著　ぽんとごたんだ／絵　宝島社

オススメポイント

食料品売り場で見かけたこともないような珍（めずら）しい「じつは食べられる」いきものをご紹介！
陸・海・空の様々ないきものの食の歴史、その料理までを知ることができます。
シカやイノシシなどの「ジビエ」（いわゆる”狩り”で捕獲（ほかく）して食べる野生動物のこと）をはじめ、
海のいきものではヒトデやイソギンチャクまで食べられちゃう！？　

かわいいイラスト付きでパラパラ読めて、思わず「へぇ！」と驚（おどろく）く１冊。
 

ｂｙ鎌倉図書館ＹＡ担当

『コスモスの謎－色も香りもチョコそっくり!?チョコレートコスモス大研究－』

　奥隆善（おくたかよし）／著　誠文堂新光社

オススメポイント

秋になると、咲（さ）く花のひとつにコスモスがあります。
ピンクの花を咲かせるこの花に、チョコレート色の花を咲かせる種類があるのを知っていますか？

この本では絶滅（ぜつめつ）の危機にあったチョコレートコスモスを救うために研究を続ける著者の姿が描（えが）かれています。

この本を読んだ後、コスモスに対する見方が変わるかもしれませんよ。

ｂｙ上小松図書館ＹＡ担当