【葛飾区立図書館 メールマガジン・第18号】

≪葛飾区立図書館 2011年2月15日発行≫

≪目次≫
1.三寒四温
2.図書館員が薦める今号の一冊
3.葛飾図書館友の会主催事業
4.耳寄り情報
5.編集後記

1.三寒四温
 
 寒い寒いと思っている間に、はや立春も過ぎました。
旧暦のお正月が立春にあたることから、年始の挨拶も
新歴では冬にあたるのに、「新春」や「迎春」が使われるとか。

 三寒四温を肌で感じつつ、春に向かうこの時期は、進級、進学、就職、引越し準備などでも、何かと忙しい時ではないでしょうか。
 2月16日からは確定申告の受付けも始まりますね。図書館には、そんな時に参考になる実用書もたくさんあります。
 インターネットで大概の情報を知ることができますが、本と向き合うことでこそ得られる知識の深まりが、きっとあるはずです。

2.図書館員が薦める今号の一冊
☆一般向:『垂直の記憶』
 山野井泰史/著 山と渓谷社 2004年4月発行
 山野井泰史はいわずと知れた世界的なクライマーである。子供の頃から登山に親しみ、高校生の頃からクライマーとして数々の困難なルートのクライミングに挑んできた。
 本書は著者の数々の経歴の中の主にヒマラヤ山塊の登攀記録であるが、想像を絶する過酷な状況を乗り越え、見事登頂、時には敗退した様子が克明に記されている。奇跡的に生還したギャチュン・カンの記録も生々しい。
 7000メートルを超えた高所のことなどまるで実感がないが、とにかく恐ろしく厳しい状況であることだけは理解できる。無酸素・一人又は少人数で登るアルパインスタイルの登攀は、著者のストイックな生活そのものでもある。とてもまねは出来ないが、飽食と物に囲まれた自身の生活を見直すきっかけとなった。

☆YA向:『カレーになりたい!』
水野仁輔/著 100%ORANGE/装画・挿画 2008年6月発行
 タイトルの通り、カレーが好きな方にとにかくオススメする1冊です。とても寒い季節が続くので、熱いカレーを食べて温まりませんか?超スペシャルメニューとして、カレーのレシピが写真付でのっています。このレシピを見てカレーを作って食べるのもオススメです。
 著者の水野仁輔さんは出張料理ユニット「東京カリ〜番長」の調理主任を務めています。他にもカレーに関する本をたくさん出版しています。 
 カレー好きにはたまらないこの1冊!ぜひ、手にとって読んでみてください。読み終わる頃には、お腹が空いてること間違いなしです。

☆児童向:『てぶくろ ーウクライナ民話ー 』
エウゲーニー・M・ラチョフ/絵 うちだ りさこ/訳 1965年11月発行 
 2月、寒い日が続く季節です。こんな時「手袋」はかかせません。でも、つい片方を無くしてしまうことはありませんか? この絵本は、おじいさんが、冬の森で、手袋を片方、落としてしまったところからはじまります。雪の上に落ちている手袋に、まずねずみが、そして、かえる、うさぎと、次々と動物たちがやって来て、最後には大きな熊までが、その中に入り混んで住みついていきます。そして、手袋はとうとう満杯に・・・!
 ロシアの民族衣装を身に着けた動物たちの姿、また、中に入る動物たちが増えるごとに手袋がだんだん家らしくなっていく場面など、ソ連の絵本画家ラチョフにより、よりロシアの昔話らしさが演出されて描かれています。

3.葛飾図書館友の会主催事業

◆16ミリ映画観賞会
「花いちもんめ」
 2月26日(土)午後1時半開場 午後2時上映
 出演:千秋 実、十朱幸代ほか
 定員:100名(先着順)当日時間までにおいでください。
 会場:中央図書館 会議室1
※今年から偶数月の第3土曜日に開催いたします。

◆児童・YA読書会
 3月6日(日)午後2時〜3時半
 対象:小学生高学年以上、中高生、一般
 テーマ:「ハンター」ジョイ・カウリー作/大作道子訳
 翻訳者の大作さんを囲んで、作者のジョイ・カウリーや翻訳の裏話などを伺います。
 YA向けの本にご興味のある方はどなたでもご参加できます。
 詳しくは中央図書館「友の会担当」にお問い合せください。

◆第6回 キーワード読書会
 3月8日(火)午後6時半〜
 キーワード:「わかれ」
 キーワードに関連した本を紹介し、語りあう会です。どなたでも自由に参加できます。オススメの本を持って、ぜひご参加ください。
 会場:中央図書館 ボランティアルーム

◆ナイトシアター
「アヒルと鴨のコインロッカー」
 3月12日(土)午後6時開場 6時30分上映
 監督:中村義洋
 出演:瑛太、濱田岳ほか
 定員:100名(先着順)当日時間までにおいでください。
 会場:中央図書館 会議室1

◆特集展示
「つげ義春を知っていますか?」
 〜1960〜70年代のマンガとカルチャー〜
 かつしかゆかりの漫画家・つげ義春の作品と歩みを、3月中旬まで「かつしかコーナーにて」ご紹介しています。

4.展示コーナー
◆葛飾区国際交流関連資料展
 葛飾区と友好都市提携を結んでいる海外の都市はご存知ですか?
 答えは、オーストリア共和国ウィーン市フロリズドルフ区と、中華人民共和国北京市豊台区です。
フロリズドルフ区との提携のきっかけは「寅さん」の映画だとか。
 両国とも文化やスポーツなどの訪問団の受け入れ・派遣を始め、ホームステイなどの草の根の交流も行われています。
 二つの都市に関わる資料が2月23日まで展示されています。

◆絵本かるた
 1月16日(日)に中央図書館で行われた「絵本かるた」の会で使われた、楽しい「読み札」と「絵本」をご紹介しています。
 「読み札」の内容からどれだけの絵本が思い浮かべられるでしょうか?

5. 耳寄り情報
◆奥戸地区図書館・速報!
 先月号に引き続き、メルマガ読者にはいち早く、準備状況をお届けしたいと思います。 
 奥戸地区図書館では、1月下旬に書架が設置され、2月の上旬から本が並び始めました。
 小さなスペースながら、木のぬくもりが感じられる、明るく親しみやすい空間です。
 オープンは先月もお知らせしたとおり、4月2日(土)午後1時、翌3日(日)午後2時からは絵本作家・飯野和好氏の講演会を行う予定です。

◆立石図書館・速報
 立石図書館は、建物を覆っていた鉄骨枠も取れ、現在工事の最終段階に入っています。
 これから内装を整え、書架や本や必要な備品等を入れ、6月下旬のオープンに向けて準備を進めています。

5.編集後記

 近年暖冬続きだったせいか、ことさら寒く感じた今年の冬ですが、寒さの合間に暖かい陽射しが感じられるようにもなりました。
梅の花が開き、桜の木の枝にも固いつぼみらしきものを見かけるようになった今日この頃。春の足音はすぐそこにやってきているようです。
 晴れた日には、戸外で読書する、なんていうのも気持ちがいいものですよ。

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